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素敵な絵本

今週のお題特別編「素敵な絵本」

がいこつさん (日本の創作絵本)

がいこつさん (日本の創作絵本)

寝る前に「何か忘れてる気がする」とモヤモヤしながら、忘れていることが何なのか思い出そうとする「がいこつさん」のおはなし。
がいこつさんは「ご飯を食べるのを忘れていたかな?」と考えてみるけど、なにせ骸骨なので骨しかなく、食事を要することがないらしい。そして「そうか、ご飯は必要ないよな。(骸骨だし)」と納得する。
食事のほかにも、これかな?あれかな?と仮説を立てながら、忘れていることを思い出そうとしていくのだけど「骸骨なので、もう必要ない」ことばかり。ご飯も食べないし、服も着ない。「手紙を出すのを忘れていたかな?」とも考えてみるけど「最後の手紙はもうとっくに出した。」らしいので、これも違う。

淡々と「これじゃない」と確認していくがいこつさんは、シュールでおもしろいけど、実はめっちゃ切ない。「がいこつさん」として街でふつうに生活しているご様子ですが、がいこつさんはあくまで骸骨で、一度お亡くなりになったのち、現在のがいこつさんになった模様。がいこつさんががいこつさんになる前はご飯を食べたり洗濯をしたり誰かに手紙を書いたりしていたのだけど、もう骸骨なのでそれはできないのね、、と幼いながらに切なく思ったものです。

最後に判明する、がいこつさんの「忘れていたこと」は、食事や洗濯や手紙を出すことを要さなくなったがいこつさんでも「やる必要のあること」なので、なるほどねーとニヤっとしつつ、(私の解釈では)なんだか救われる感じになるのでとても好きなオチ。

独特の世界観なので、誰かに勧めるには相手を選ぶ絵本だとは思いますが、小さい頃に読んで思い入れのある絵本と言えばコレですわー。