代々木八幡「365日」のパン

はてなで働いています id:yktu です。これは「はてなスタッフアドベントカレンダー2016」8日目の記事です。「好きなもの」というテーマではてなスタッフが毎日更新しています。昨日は id:kkitagawaの「アニソン好きが選ぶ2016年のアニソン10選」でした。

今日は好きなパン屋さんの話をします。

わたしは長らくパンに興味を持つことなく生きてきました。パンを食べるのはレストランで出てきたときくらい。
パンへの興味も知見もないわたしですが、唯一好きなパン屋さんができました。

365日

小田急代々木八幡駅・千代田線 代々木公園駅のすぐ近くにあるパン屋さんです。2013年にできたお店ですが、パン好きの間ではとても有名なお店のようです。平日も朝から人が途絶えず、土日のお昼時は行列(入店まで5-10分程度)ができてます。

www.365jours.jp

ハマった

完全にハマりました。

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出会いから約2ヶ月。お店のある代々木八幡は我が家から徒歩圏内。朝出社前に寄って行けるのでかなりの頻度で通っています。(写真はレシート)

365日のパンは料理

「パンに興味がない」と知人に話したところ、おすすめされたのが365日でした。食べて納得。これはパンというより料理だなと感じました。

あんぱんのあんこ・カレーパンのフィリング・ベーコンなどなどはすべて自家製。素材へのこだわりが強いだけでなく、1つ1つの商品が計算されつくした料理として完成しているように思います。
わたしは具材のあるパンのほうが好きですが、産地の異なる小麦粉で作った3種類の食パンなど、シンプルなパンも有名です。

おすすめのパン

約2ヶ月でほぼ全種類制覇したと思いますので、特に美味しいと感じたおすすめを紹介しておきます。写真とか撮ってないので、詳細はFacebookページを見てください。

  • クロワッサン(出会いのきっかけ。食感が繊細で香りがお上品)


  • マロンパイ(使っている栗が上質すぎて採算がとれているのか不安)


  • かぼちゃパイ(同じパイでもマロンパイとは全然アプローチが違って楽しい)


  • カヌレ(手土産スイーツにもおすすめ)


  • カレーパン(フィリングは高価なレストランで食べる一皿みたいな味がします)


  • あんぱん(小倉あんも白あんもどちらも美味しい)


  • くるみパン(くるみの香りと食感が最高)



雑誌でよく紹介されている「クロッカンショコラ」をはじめ、ほかにもいろいろなパンがあり、店内のショーケースに美しく陳列されています。トレイに自分で乗せていくのではなく、パンを指定して買うスタイルです。混雑する時間帯に行くときは、どのパンを買うかある程度決めておいたほうがいいかもしれません。

お店のこだわりを探る

365日のオーナーシェフは杉窪章匡氏。もともとはパティシエのようです。興味があったのでインタビューなど読んでみました。話題のお店なので紹介記事やインタビュー記事もたくさん出てきます。パンへのこだわりがよくわかる内容ばかり。

新時代のベーカリー、365日【代々木八幡】 [パン] All About

素晴らしいのは食材の加工をできるだけ自分たちでするというところ。ハムやベーコンは豚を一頭単位で仕入れ、自らさばいて加工することで、安心なものを安価に提供することができるのです。

豚を一頭単位で仕入れて加工!!!!!


常識を覆す人気パン職人 “365日”シェフ・杉窪章匡 - WISDOM

小麦粉を水でこねると出てくる生地を柔らかくする成分・グルテンの生成をあえて抑え、さらに生地をマイナス30度で急速冷凍させます。

「小麦に水を吸わせるのに、時間がかかるんですよ。なので、1回凍らせて解凍することによって、水分移動を強制的に化学変化として起こし、水和を進めます」(杉窪さん)

「パン職人というよりは、僕は『食の職人』だと思っています。パンに限定したつもりはないですね」

杉窪シェフのパン作りは理論的なところも特徴のようです。食の職人というのは納得。


365日 杉窪 章匡氏 - ニッポンのブーランジェ|特集|パン好きのポータルサイト「PANPOTA!(パンポタ)」

「今のパン屋さんは30年も40年も前のビジネスモデルをそのまま模倣しているように思う。もっと今の時代に合ったパンをつくるべきなのでは」と、パン業界に一石を投じる。それはパンづくりだけに留まらない。労働環境改善にも力を入れ、365日では週休2日を実現している。歯に衣着せぬ物言いは、時には誤解されることもあるが、 杉窪氏は意に介すことはない。まさに戦う食の職人なのである。

「労働環境の改善」まで!


この本では、杉窪シェフの経営哲学から人材育成、労働環境についての考え方などが取り上げられていてとても興味深かったです。
厳しい職人さんの世界だと、杉窪シェフのように自分と異なる世代の価値観に寄り添った人材育成や労働環境の改善といった配慮がない経営者も多いのが課題だそうです。

パンづくりの技術やこだわりはもちろんですが、こうしたスタッフの育成方針や労働環境も、365日のパンが美味しい理由のひとつなのかなと思いました。

働く環境って大事ですよね~


ちなみに。

わたしの働く環境はこちらです。ご興味のある方はぜひ。

採用情報 - 株式会社はてな


姉妹店「15℃」もおすすめ

365日の営業時間は7時-19時。平日に気軽に行くのが難しいという方には近くにある姉妹店のカフェ「15℃」がおすすめです。15℃の営業時間は7時-23時(LO22時)なので、わたしも仕事帰りに寄ったりしています。365日のパンだけでなく、15℃だけで売っているマフィンやケーキ、贈答用のお菓子などを買うことができます。パンは夜遅い時間だと売り切れも多いですが、お酒も飲めるしお食事もできる雰囲気の良い素敵なカフェです。

15℃、人気パン店365日の姉妹店は総合食品店&カフェ [パン] All About



「パン好き」ではないわたしが言っても説得力がないかもしれませんが、365日は「パン好きじゃなくてもハマったパン屋」としておすすめです。わたしもこれを機に、いろんなパン屋さんのパンを食べてみようかと思います。おすすめあれば教えてください!


明日はid:mazcoさんです。